ユニクロのリサイクル、今年3月から通年実施。
ユニクロが年に2〜3回実施していた全商品無料回収を、今年3月から通年実施するとの事。
「リサイクル」とは言っても古着衣料を再利用(リユース)するのが主な目的で、通年実施により昨年実績で262万点だった年間回収点数を増やし、衣料品不足に陥っている発展途上国の難民キャンプへ行き渡る様にするのが狙いだそうです。
アパレルの生産に携わっている者として、ただ商品を大量生産するだけの時代が終わった事は随分前に認識しています。
そして百貨店の衣料品の売り上げががた落ちになっているのは、デフレという経済状況だけが理由なのではありません。
箪笥は着なくなった服で溢れ、誰もが“今迄自分が持っていない様な服”しか欲しく無いのでは無いかと。
そして安いだけの商品は売れず、お値打ち感や価値感の高い商品しか売れなくなっているのです。
こんな時代だからこそ我々供給側は作った商品に責任を持ち、きちんと再利用する仕組みを作る事が肝要だと思います。
世界にはまだまだ着る物に困っている人が、大勢居ます。
ユニクロに限らず、特に大手アパレルはCSR(企業の社会的責任)活動の観点からも積極的にリードして欲しいなと思います。